米国株インデックス投資が最強な理由とは?データでわかるメリットとリスク

当ページのリンクには広告が含まれています。
US-stock-index-investment_eyecatch

一般的に「できるだけ早く資産を増やしたい」と考えたとき、米国株式のインデックスファンドを中心に投資すべきだと言われることが多いです。

「投資で資産を増やしたいけど、何に投資すればいいか分からない…」
「米国株が良いって聞くけど、本当に儲かるの?」
「米国株インデックスに投資しているけど、実際のところ本当に良い商品なのか分かっていない」

こうした疑問を持つ方に向けて、今回は米国株インデックス投資がなぜおすすめされるのかを、過去のデータをもとに解説します。
この記事を読めば、納得して投資を始めたり、自分の投資方針に自信を持ったりできるはずです。

目次

米国株式のインデックスファンドがおすすめされる理由

米国株式市場は過去から右肩あがり

まずは米国を代表する株価指数「S&P500」の長期チャートを見てみましょう。
以下のチャートは1980年以降の各年12月1日の終値を円に換算したものです。
ご覧の通り、S&P500は長期的に右肩上がりで成長を続けており、1980年から比較すると約30倍にもなっています。

「最近の円安で伸びているだけじゃないの?」と思った方もいるかもしれません。
しかし、これは円安の影響だけではありません。
こちらは、円に換算する前のドル建てのチャートです。
ご覧の通り、ドル建てのままでも大きく価値を伸ばしていることがわかります。

外国の株に投資するのはなんとなく怖い、日本株の方が安心じゃない?という方に向けて、ここで東証株価指数TOPIXの長期チャートを紹介します。
このチャートは、1991年以降の各年12月1日の終値を基にしています。

ご覧の通り、米国株ほど大きな成長を遂げていないことが分かります。

もちろん、日本にも優れた成長企業はたくさんありますが、市場全体で見ると米国株の方が長期的な資産形成に有利であったことは明らかです。

過去の実績が良かったからと言って、米国株式市場が将来も同じように伸び続ける保証はありません。
しかし、逆にいうと未来は誰にも予測できないのであれば、これまで大きな成長を遂げてきた米国株式市場に投資するのは、最も合理的な選択肢と言えるのではないでしょうか。

手数料が安い!


米国株のインデックスファンドがおすすめされるもう一つの理由は、手数料の安さにあります。

アクティブファンドは、ファンドマネージャーが市場を分析し、投資先や売買のタイミングを判断して運用します。
こうした作業に人件費がかかるため、手数料が高くなります。

一方でインデックスファンドは、S&P500のような特定の指数に連動するように、機械的に投資対象を決めます。
そのため、ファンドを運用する証券会社は複雑な分析や人件費をほとんど必要とせず、結果として手数料を安く抑えることができるのです。

この表が示すように、両者の手数料には大きな差があります。
たとえば、インデックスファンドが約0.08%であるのに対し、アクティブファンドは約1.7%となんと20倍以上の差があります。
この差は長期運用では非常に大きなインパクトを持ちます。

管理費用
(含む信託報酬)
純資産取り扱い証券会社
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)0.0814%79863.91億円ほぼ全て
楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド0.077%6347.60億円楽天証券
米国株アクティブファンドA1.727%
米国株アクティブファンドB1.639%

例えば、毎月3万円を30年間、年利5%で運用した場合、アクティブファンドを選ぶとインデックスファンドに比べて 500万円以上も多くのコスト差が生まれる可能性があります。
つまり、手数料の高いアクティブファンドに投資することは、最初から不利な条件で資産運用を始めることになります。

「手数料が高くても、その分リターンが大きいならアクティブファンドの方が良いのでは?」と思うかもしれません。
しかし、過去の実績を見ると、アクティブファンドが長期的にインデックスファンドに勝つことは稀だと言われています。

実際に、ある米国株アクティブファンドの過去10年間の成長率をS&P500と比較してみました。
2015年の価格を1とした場合、ある米国株アクティブファンドが10年間で約2倍に成長したのに対し、S&P 500は約4倍にまで成長しています。
当然この一例をもって、すべてのアクティブファンドがインデックスファンドに劣ると断定はできません。
ですが、高い手数料とこれまでの勝率の低さを考えると、あえてアクティブファンドを選ぶメリットは小さいと言えるでしょう。

アメリカはまだまだ強い

世界経済において、アメリカのGDP(国内総生産)は世界最大で、世界のGDPの約2割を占めています。
このことから、米国株インデックスファンドに投資することは、事実上、世界の主要な経済圏の約20%に投資することを意味します。

またアメリカの人口は中国、インドに次ぐ世界第3位です。
さらに、移民の流入により、今後も人口は増加傾向にあると予測されています。
人口の増加は消費拡大や労働力の確保につながり、経済成長を支える大きな原動力となります。

また、アメリカは資本主義と自由な市場経済のもと、企業同士が競争しながら収益を追求できる環境が整っています。
この競争がイノベーションを生み出し、経済全体の活性化につながります。
一方で例えば、経済規模と人口の多い中国は、共産党の一党独裁という政治体制がリスクとなり得ます。
政府の方針ひとつで法規制などが大きく変わり、ビジネスに予期せぬ影響が出る可能性があるからです。

また道路、水道、電気、インターネットといったインフラが整備されていることも、先進国であるアメリカの大きな強みです。
円滑なビジネス環境を支える基盤が整っていることは、企業活動にとって大きなメリットです。
反対に、人口大国インドは経済成長が著しい一方で、インフラ整備がまだ十分とは言えず、ビジネスの円滑な展開には課題が多いのが現状です。

米国株式のインデックスファンドに潜むリスク

これまで、データに基づき米国株インデックスファンドの魅力について解説してきました。
しかし、投資には必ずリスクが伴います。

米国株投資で代表的なリスクの一つが、為替リスクです。

米国株式は当然ながらドル建てで取引されています。
そのため、保有している資産の円建ての価値は為替レートの変動によって左右されます。
例えば、急激に円高が進行した場合、たとえ米国株自体の価値が変わらなくても、日本円に換算した際の資産価値は大きく目減りする可能性があります

為替リスクや、円安・円高それぞれのメリット・デメリットについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

自身のリスク許容度に応じて、例えば米国株式に加えて為替の影響を受けにくい日本株式をポートフォリオに組み込むなど、投資方針を決めていきましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする


目次