FIREを早期に実現するためには、生活コストを削減することがとても重要です。
FIRE早期達成のために節約が重要な理由と具体的な節約方法について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
一方で「お金を貯めたいけど節約が続かない…」と悩んでいる方も多いのではないのでしょうか?
今回の記事では、そんな方々に向けて、社会人1年目で100万円を貯め、現在は夫婦二人で生活しながら、家賃と趣味である海外旅行の費用を除いた生活費を年間100万円に抑えている筆者が、節約のモチベーションを維持するために必要なマインドセットについてご紹介します。
必要なマインドセット3選
筆者は、外食をほとんどせず、お酒も飲まず、飲み会にもあまり参加しないため、変動費の出費がかなり少ないと自負しています。
特に何かを我慢したり意識したりしているわけではありませんが、出費が少ない理由を自分なりに分析した結果、以下のような考え方を持っていることが要因だと分かりました。
- なるべくお金をかけずに欲求を満たしたり問題を解決したい
- 見栄や世間体のためにお金を使わない
- 友人は少ない方が良い
それぞれについて解説をしていきます。
なるべくお金をかけずに欲求を満たしたり問題を解決したい
筆者はお金をかけずに欲求を満たしたり、問題を解決したりできるとその分得したと感じます。
例えば、ペットボトル飲料を買わなくても、家でお茶を作って水筒に入れて持参すれば喉の渇きを潤せます。
もしペットボトル飲料を週5日購入していた場合、年間で26,000円もの支出となります。
この支出を見直し、浮いたお金を年利7%で10年間積立運用すると、10年後には30万円を超える資産を形成することが可能です。
このように、日常生活のちょっとした工夫が将来的に大きな節約や資産形成につながると考えると、節約への意識も自然と前向きになるのではないでしょうか?
また何かを購入する前に、必ず「本当に必要か?」と自問自答する習慣があります。
例えば、引っ越しをして妻と新生活を始めた際、レースカーテンを買わないという選択をしました。
ある程度の高層階で、目の前にマンションもなかったので、特に覗かれるリスクは少ないと判断したためです。
当初、妻からは不安の声が上がりましたが、もしレースカーテンなしで生活して不都合を感じたら買うことを条件に、購入を見送ることで合意しました。
実際に住んでみると、妻から不満は上がらず、結局レースカーテンなしでもストレスなく生活できています。
このように、常識的に必要とされているものでも、一度立ち止まって考えてみると、実はなくても困らないものがたくさんあることに気づきます。
節約が苦手な方は、何かを購入する前に「本当に必要か?」、「もっと安く済ませる方法はないか?」と自問してみましょう。
参考として、筆者が普段購入しないものをまとめてみました。
- ソファ…場所をとりすぎる。小さい座椅子で十分。
- 風呂場のイス…シャワーは立ったままで支障がない。掃除が面倒。
- ローテーブル…掃除が面倒で、作業するのにも適していない。
- ラグ、トイレマットなど…なくても困らない。掃除が面倒。
- 壁掛け時計、置時計…スマホ、PCで時間を確認できるので不要。
- スリッパ…寒いときは靴下を履けば十分。スリッパは洗えないので臭くなりがち。
- バスタオル…洗濯の頻度が上がる。フェイスタオルで十分。
- ゴミ箱…玄関にゴミ袋をかけて、そこに直接捨てている。
- 酒…もともと酒に強くなく、飲むと翌日のパフォーマンスに影響が出るため、普段は一切飲まない。
- コンビニ弁当やスーパーの惣菜…どうしても自炊が面倒なときはスーパーで冷食やカップ麺を購入する。弁当や惣菜は割高。
- お菓子…特別食べたいと思わない。小腹がすいたときはネットでまとめ買いした無塩ナッツを食べたりします。
- ペットボトル飲料…水筒を持ち歩けば不要。ジュースは糖分が多く、頻繁に飲むのは健康にも良くない。
- 朝食…朝はお腹が空かないので食べない。
- コンタクトレンズ…ランニングコストを考えると、多少高くても認定眼鏡士がいる眼鏡店で、自分の目に合った眼鏡を作って長く使う方が結果的に安いです。
- 柔軟剤…使わなくても困らない。
- リンス…使わなくても困らない。
節約が苦手でこれらにお金を使っている方は、一度試しにいくつかを選んで購入をやめてみることをおすすめします。
その結果、生活の満足度が大きく下がった場合は、それはあなたにとって必要なものなので、無理に節約する必要はありません。
逆に、支障がない場合は、それはなくても問題ないものなので、今後は購入を控えると良いでしょう。
見栄や世間体のためにお金を使わない
せっかく苦労して稼いだお金は、自分にとって本当に大切な人や物のために使うべきではないでしょうか?
見栄を張るために余計なものを買ってしまい、後悔したことはありませんか?
例えば筆者は、着飾ったり身だしなみを整えたりするのは、基本的に周囲の人のためだと考えています。
極端な話、もし世界に自分ひとりだけになったら、着飾るでしょうか?
そんな状況でもおしゃれを楽しみたいと断言できる人は、本当にファッションが好きな人なので、ファッションにお金をかけるのは有意義な使い方になるでしょう。
しかし、そうでない方は、ファッションへのお金の使い方を見直してみるのも良いかもしれません。
筆者は、海外旅行用に購入している高機能な衣類を除いてファッションにはお金をかけません。
床屋に行くお金と時間がもったいないので、筆者は髪も妻にバリカンで刈ってもらっています。
もちろん、第一印象を損ねることで他者からの評価が下がるリスクはあります。
しかし、会社の人や街ゆく見知らぬ人にどう思われたところで、筆者の人生にほとんど影響がないと思っているので、大きなリスクだとは捉えていません。
また、結婚式も思い入れがなかったので挙げませんでした。
縁もゆかりもないブライダル企業や式場に数百万円を支払う理由がどうしても理解できず、さらに、その費用を親族や友人からご祝儀として負担してもらうことにも違和感を覚えました。
世間体や見栄のために購入されがちなものをまとめました。
経済的自由を目指すなら、周りの目を気にするのではなく、自分がどう生きたいかを基準にお金を使いましょう。
- 家やマンション…自分の家を持つことが夢であり、持ち家で理想の暮らしを実現したいと考える方は購入を検討すべきだと思います。一方で、そうでない方には購入をおすすめしません。地震が多く、人口減少が進む日本において、持ち家を所有することには高いリスクが伴います。簡単に引っ越しができなくなることも大きなリスクです。
- 高級車…移動手段としてであれば、高級車を買う必要はないはずです。また一定程度の都会に住んでいるのであればそもそも車自体が不要でしょう。
- 高額な結婚式、披露宴…ブライダル企業や式場に数百万円を支払うことに、本当に価値があるのでしょうか?また筆者は、結婚式に招待されても、ご祝儀の一部がブライダル業界に使われるのが嫌なため、出席しないことにしています。そのご祝儀3万円で新郎新婦を回らない寿司に連れて行ってお祝いする方が、よほど有意義だと考えています。
- ブランドの洋服、バッグ、靴、時計など…見栄を張ることが目的であれば、購入は控えましょう。筆者は、長く使えて機能性の高いアウトドアブランドの洋服を多く愛用しています。特に、モンベルの製品はコスパが高く、おすすめです。
- 会社の飲み会…能力だけで出世や異動の希望が決まるわけではなく、どこかで人との繋がりやコネクションが影響を及ぼすものです。したがって、上司や同僚との関係を築くための飲み会には一定程度出席しても良いと思います。一方で、同じメンバーと頻繁に交流しても、回数を重ねるごとに得られる情報量や関係性を築くための効果は次第に薄くなってくるため、頻度についてはある程度セーブすべきです。筆者は意識的に頻度を減らし、2~3ヶ月に一回程度にしています。
- お土産…有給を取得して旅行に行った際、職場にお土産を買っていく方もいるのではないでしょうか?しかし、ばらまきのお土産はもらう側もあまり覚えていないことが多いため、あまり意味がありません。購入はおすすめしません。
友人は少ない方が良い
筆者は友人が少ないため交際費が極端に少ないです。
年を重ねるごとに、自分の時間の有限性に気づいたり、大事にしたい価値観が明確になるにつれ、それらを犠牲にしてまで無理に友人を作ったり、交友関係を維持しようとは思わなくなりました。
また、他者に対しても、自分のために無理に貴重な時間やお金を割いてもらうのは申し訳ないとも思っています。
本当の友人とは、自分の価値観や思いを正直に相手に伝えても、心理的安全が担保される利害関係を超えた存在だと考えています。
そんな奇跡のような存在はたくさん見つかるわけではなく、筆者には友人は片手で数えるほどしかおらず、またそれで十分だと思っています。
自分と家族、そして数少ない大切な友人にのみ、時間やお金を投資することが最も有意義だと感じています。
もし、人付き合いの中で自分の価値観やお金や時間を犠牲にしていると感じることがあれば、一度交友関係を見直してみても良いかもしれません。
また、本当の友人であれば、多額のお金をかけずとも良い関係は継続できるはずです。
例えば、友人と外で飲みに行く代わりに、自宅でホームパーティーを開くだけでも、かなりの節約になります。
このような工夫で、お金をかけずとも楽しい時間を共有できるのではないでしょうか。
まとめ
筆者自身が実践している節約のマインドセットと具体的な方法を3つ紹介しました。
本当に大切なものに時間とお金を使いながら、無駄な出費を抑えて、自分らしい人生を送りつつ早期FIRE達成を目指しましょう。
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